高効率化、その先に見据えた目標への到達

デサルフェータという題材に魅了され早2年。
最初はwebの情報を頼りに、先達が切り開いた道を自分も辿りました。

しかしながら自身は工学を志し、電気工学の学士まで進んだのに
これは工学ではない、単なる模倣の工作であるという思いがありました。

「全ての開発は感動から始まる」（池田敏雄さん）
大学生時代、プロジェクトXで知ったこのフレーズ。
使えば劣化していくのは仕方ないと思っていた鉛蓄電池。
しかしながらその化学的劣化は防止/改善できるんだという感動から
今に至る開発が始まりました。



紆余曲折というか専用基板を作ってみたり、
15kHzから始まって20kHzを越え70kHzの壁にぶつかったり
まぁ色々あったわけですが・・・

ついに効率改善による開発で目指した目標点に到達しました。

それがこちら。

ここ最近のヤツと見比べて特に変哲なくね？と思われるかもしれませんが
目指してたどり着いたのが以下の事項
・電解コンデンサ/タンタルコンデンサ不使用による寿命品不使用での構成
です。


ブログのコメントに書く労力を支払って「俺は無知だぜ！」と言わんばかりの
アレニウス先輩みたいなクソコメントもこういう所で役に立って貰いましょう
ってんで、電解コンデンサには寿命があります。85℃2000時間とか105℃1000時間とか。

電解コンデンサ（ここではアルミ高分子固体コンデンサも含む）は期待寿命が存在します。
実運用に際し、その寿命は想定される使用時間に比して遥かに長いものの
技術的挑戦としてはセラミックコンデンサへの置き換えが目標でした。
大容量が必要な条件において電解コンデンサは今も現役であり悪い訳ではありませんが
必要な容量の低減を突き詰めることでセラミックコンデンサへの置き換えが出来ました。

http://page10.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/m161781891
実は既に寿命レス仕様で90kHzのものはこっそり出品しているのですが無事落札されました。
まぁそれはそれとして

この300kHz仕様での安定動作を以て目標到達としました。
※これは引当先が決まっているので出品とかしません

さて、この技術目標到達で高効率化や開発は終わる訳ではありません。
テクノロジーあくなき挑戦（NHKスペシャル 世紀を超えて 2000年8月～10月テーマ）
です。
技術開発に終わりはありません。
終わりがあるとすれば撤退の時だけです。
未来を見ない技術/技術者に未来は無いのです。

例え現時点で世界を見渡しても誰も実現していない強度と発生回数を実現し
事実上の寿命レス仕様に至って尚、開発を止めることはありません。

そんなわけで新しい目標目指して開発を始めました。
冷やし中華始めました的なノリで。
次の目標はまた達成できたとき改めて「ここ目指して頑張ってきたんだよ」
という記事にしたいと思います。

そんな技術志向の偏屈な人から皆様へ。
まずはこれまでキットやヤフオク出品物に対価をお支払い頂きありがとうございます。
これらご協力によって目標達成に至ったと思っています。

この寿命レス仕様のデサルフェータは製作キットとして近日中に提供開始しますが
当面は開発費回収が含まれるため高額となる予定です。
（費用÷目標頒布数と材料費を算出中）
可能な限り抑える予定ですが、ここは申し訳ありませんが
ご理解とご協力を引き続きお願いします。

これまでの製作キットは今ある部品が無くなり次第、順次終息します。
とはいえ、そこそこの数がありますので年内は継続すると思います。

あとは愚痴。

最近増えてきた事象で
「○○バッテリで使うが何kHzがいい？」
「こういうパルスを与えたら効果ある？」（手書きだったりオシロ波形だったり）
「どの充電器と併用したらいい？」
「6Vバッテリ2個直列に12V版で良いのか？」
などなど、しょうもない質問にどう対応したらいいんですかね。
そんなのどれもこれも知ったこっちゃ無いんですよ。

考えて分からないなら市販品使ってください。
効果あると思う波形ならそういう謳い文句で作って使えばいいじゃないですか？
基本ベースが当方の技術であってもオリジナルを謳って売ったらどうですか？

雑談や技術改善の要望、提案、希望というものなら時間みつけて返信しますが
「あなたの興味を満足させるためだけに割く時間は持ち合わせていません」
ので、基本無視しています。
メールの返信が無いなら、多分そういうことです。

メモ：TPH3206PD