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AC100V→DC24Vユニット電源の15V出力化改造

おおよそ1年ほど前にまとめて買った24V(8.5A出力の200W品)が
使い切れずに余らせており、電源が「どっかで使ってよー」
と訴えている気がしたので、活用の道を探ってみました。



24VPS1.jpg
外観こんな感じの中国製ユニット電源!!って感じです。
ラベルにある通り、定格は24V/8.5A出力です。
ネジはM4なのでそこから大きさは感じ取ってください。

24VPS2.jpg
端子部の拡大。こんな並び。大電流扱うだけあって出力が3組あります。
べつに独立しておらず、並列に3組あるだけですが基板自体5V/40Aの200Wと共通なため
こんなことになっているんだと思います。

24VPS3.jpg
側面のネジ6個外して、封印シールをベリっと破って基板とのご対面できます。
このC面レジストしないコストへの徹底は素晴らしいですね。

24VPS4.jpg
底面から2個、基板面から1個のネジを外すと基板が取り外せます。

PC.jpg
ACとDCを電気的に分離しながら結合するであろうフォトカプラを探します。
そして隣にはTO-92の怪しげなQ1なる部品。Qじゃ無いと思うんですが気にしません。

TL431.jpg
案の定TL431でした。
この写真の向きで右から カソード/アノード/REF で
tl431.png
こんな機能ブロック。

Vrefが約2.5VなのでREF端子が2.5Vを越えたらカソードからアノードへ電気が流れる
→フォトカプラの発光側が通電→AC側へ基準電圧到達を伝える
なので、REF端子関連の分圧抵抗を探ります。

分圧.jpg
ハンダ面からみた所、左の3点がTL431で中央の抵抗2個と右の可変抵抗で
REF端子の分圧をしている模様。

分圧2.jpg
部品面に戻って確認するとR10とR9+RP1で分圧しているようなので
カラーコードを読み取って計算してみます。

分圧3.jpg
電源入っていた箱にマッキーでメモ。そして計算。
電卓叩いて、左側に手持ち抵抗で行けそうな構成を考えて、実際にある部品を
さらに左の数字にしてみたところです。
まぁ実際には6.8kΩは残り2本だったので6.2kΩにしましたけども。

これで15VくらいでREF2.5Vくらいになるはず!
分圧5.jpg
ということで早速換装した結果がこちら。1/8W(0.125W)の金皮抵抗です。
15V時に最小7.2KΩで2.1mA程度が流れるため6200*0.0021*0.0021≒0.03W<<0.125W
なので余裕です。こういう所に 電源だから とかいって1/4Wとか1/2Wを
なんの考えもなく使う人が居ますが、どうなんですかね。

まぁ余談はさておき、組戻して通電してみます。
通電試験1.jpg
こういう小型電圧計は便利ーとか思いながら繋いで通電したらば初期状態で15.2V。よさげ。

通電試験2.jpg
RP1の可変抵抗をCCW(CounterClockWise:反時計回り)に目一杯で約10V

通電試験3.jpg
PR1の可変抵抗をCW(ClockWise:時計回り)に目一杯で約18V
CW/CCWも分からない人がこんなブログ見やしねぇとは思いますが
たまにはちゃんと書いてみる気分だったので親切な書き方してみました。
というわけで、-33%~+20%で15Vが中心じゃありませんが
12Vバッテリ充電用という観点ならこれで十分。

調整後.jpg
最終的に15V出力にして調整完了。
あとはカバーを戻して作業完了です。

基本的には自分の作業用メモなんですが、こんな所まで見てくれる人が居たら
この改造済み電源1個2000円で頒布します。
レターパックプラスでの発送を予定していますが
手渡しのため在宅にしなきゃいけないのがダルい場合は備考欄に
定形外郵便での発送希望とか書いてもらえれば、定形外で発送します。

なおレターパック/定形外とも極めて簡易な梱包で送ります。
緩衝材とかそういうので衝撃から守って欲しい!って人は
ゆうパック、宅急便、飛脚便あたりで対応します。
備考欄に要望を書いてください。ただ、送料は応相談です。

あと、充電+パルスな基板と併用する場合は
逆流防止ダイオードがあるので問題ないのですが、
「この電源で単に急速充電したい」という場合もあろうかと思いますので
備考欄に モジュール型ダイオードも欲しい と記載してもらえれば
https://www.shindengen.co.jp/product/semi/list_detail_NEW.php?category_id=01&sub_id=05&product_id=D120LC40
D120LC40.jpg
新電元製のモジュール型ダイオード D120LC40
1個500円で同梱します。(写真には無いですがM4ネジ付き)
※1 このダイオードまともに買うと1個5000円くらいします
※2 ダイオード無しで出力をバッテリ直結した場合、AC入力が無いと壊れます。多分。

あと、これと同じというか逆の対応でPC用ATX電源の12Vを15Vにしたりできます。
あれも大体431使ってますので、分圧抵抗探して換装するだけ。
12V狙い打ちだからVR無いのが違う位ですかね。
(OVPもあるだろうから、それを無効化するか上限を引き上げるかの対応も必要)
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ドスパラは広告拒否しよったんで、二度と使いません。
スティックpcとか魅力的だけど、ドスパラじゃ絶対買ってやらない。

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