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NE555で50%デューティの発振をさせるには [工作]

NE555といえば1971年生まれなので、年上のデバイスなのですが
製品寿命が短い半導体でありながら世界的に今でも現役であり
ホビーから業務用途までいろんなところで頑張っています。

ところが、「デューティー比が50%より小さくできない」という妙な誤解があるので
ちょっと取り払っておきましょう。というお話。

Signeticsのデータシート
http://serge.bertorello.free.fr/compsnts/ne555 & ne556.pdf
当時のものを見ると(苦手でも英語データシートはぜひとも見ましょう。)

今時のデータシートではまず見かけないこの感じ。とても素敵です。
4番ピンの閾値とかトリガ電圧とかのアイディアが面白くて素晴らしいです。
このノリで

「見て!これで出来るよ!!」
 ダイオードでON時間を加速(短く)することで50%未満もいけるぜ
てなことが書いてあります。RaとRbを同じ抵抗にして、小信号ダイオードとか入れてあげれば
ほぼ50%のデューティー比で発振します。

最近のNE555セカンドソース組データシートで、ダイオード使う50%以下デューティ比
というのが書かれていない理由は分かりませんが、まぁ簡単に出来る訳です。

これが、まず本流の50%デューティー発振方法。
(精度求めるならVf揃えたダイオードをRbと直列、絵と逆向きにもう1個追加かつ精密抵抗で)

LMC555のデータシートにも50%デューティー回路は乗っているのですが
あれはまた意味が違うので、置いておいてダイオードを使わない方法を紹介。

National Semiconductor(NS:現Ti)のバイポーラタイプな
LM555(LMC555じゃないやつ)のデータシートを見ると

これでも50%デューティーいけます。ダイオード無し。
部品代(金銭面より基板実装面積的なコスト)が減るよ!
ON時間の計算式はすごい単純なのに、OFF時間の計算が超面倒。
http://m0800828.luna.ddns.vc/50duty.xls
なのでExcelで計算式入れました。

案外50%狙うのが難しいのと、RbはRaの半分以下にしなさいって指示があるので
そこらへんを守って使えば精度を求めない発振には便利なんじゃないかな?
ということでのご紹介です。
※当時のPDFを公開することが問題である場合はご指摘ください。

ついでに入手しやすい部品構成で、ダイオードを使った場合の
50Hzなデューティー50%くらいの回路と波形。



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